“ 一回きりの人生や。戦地に向かった際に、帝国でフェニシャルルの心の汚染が発生し、水の都と身籠った妻を守れなかったことを強く後悔する。草々と喜代美の披露宴の際は小次郎からFAXで連絡を受け取り急ぎ帰国。小梅には「正太郎ちゃん」と呼ばれている。 いつも正太郎が聞いていたテープは正典が正太郎に塗箸を継ぐことを告げた日に小浜で開かれた草若の独演会(演目は「愛宕山」)をテープレコーダーで録音したものであり、正太郎が草若に頼み込んでもらったものだった。 ”