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信繁が九度山に流されると、少し遅れて角兵衛も九度山に従った。角兵衛は上田へ逃げ戻った。信繁が感心してみていると、角兵衛は無理矢理亀の甲に勝負を挑んだが、やはり打かけで仕留められ、脛の骨を折られてしまった。角兵衛は「親の後は子が相続するのが天下の大法」と主張して居座り、役人も角兵衛を恐れて敢えて手出しできなかった。行き所のなくなった角兵衛は、老母を頼った。 そこで信繁は、急ぎ角兵衛を呼び戻し、元通り召し使った。
ある時、信繁が角兵衛だけを連れて、ひそかに京都見物をした。